Bad tuning!

「ズレてる方がいい!」のは、男と女の仲だけ。それも、沢田“ジュリー”研二の歌の中だけの話で、手のひらに収まるワタシの左ヒザには、ありがたくないフレーズ・・・。

走り納めに選んだ28日の谷田部は、この冬一番の寒さをあっさり更新。凍てついた路面の霜が時間とともに融け出して、1年分のレースで擦り減ったタイヤにまとわり着いては・・・まともにスロットルは捻れないし、ブレーキペダルに触れるだけで、KX85-Ⅱの小さな車体は簡単に横を向く。午後になっても日陰は変わらず、滑る路面と、3月以来ひさしぶりに見えるiguchi師匠に、ステップの上においておくはずだった左脚が、幾度も路面を蹴りつける。それでも足りずに、右に左に、おまけにジャンプの着地でと、一年分まとめて転びまくった・・・。

その日の夜には、曲がりにくくなって・・・脚を折りたたむように引きつけるだけで、崩れた半月板が関節にすべり込み、動きを“ロック”する。ゆっくりとゆっくりと、左脚を静かに伸ばしていくと・・・ゴリッという音とともにズレていた関節が半月板を押し戻して、収まるところに収めてくれる。けして痛いわけじゃないけど、気分が良いものでもない。2014年のほとんどを、このフニャフニャした左ヒザと走ってきた。来年も、このズレたヒザと付き合いながら、MCに挑むことになる・・・当たり前だ、1日しか違わないのだから、いきなりチューニングが合うはずもない。半音下げたくらいの、rockな一年になればいい!

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