YUMENO UKIYONI SAITEMINA

延長戦の後半でも決着のつかなかった試合は、サドンデスになったとたん、すぐに終わった。前がかりになっていた気持ちが、その瞬間カラダのうちに戻ってきて、背中から崩れそうになる。結果は「残念」で片づけてしまうには、あまりにつらいものだったけど・・・ボールをピッチに据える一瞬、その背番号は、とてつもない重圧に耐えているのだということ。そして、簡単にゴールネットを揺らしているわけでは、けしてないのだということ。そうしたことは、はっきり伝わってきた。しかし、それもつかの間。10分ほど時間が過ぎると、同じ画面からは軽快な音楽が流れてきた――。

「浅草で“オール”」に乗り損ねて、悔しい試合を見せられて・・・それでも金曜日の夜は、しっかり楽しみを残しておいてくれた。KISSとももいろクローバーZのコラボレーション曲、“夢の浮世に咲いてみな!”を、“生”で聴くことができた。KISSが演奏することはもちろんなかったけれど、初めて耳にする曲は、ギターリフがKISSらしい響き。そして、4人のバックコーラスというのが何とも贅沢で、すっかりももクロのメロディーラインを聞きそびれてしまった。この“夢の浮世に咲いてみな!”、KISS 盤では英語歌詞をKISS自らが歌い、ももクロの歌うRock And Roll All Niteがカップリングされるという・・・1/28が待ち遠しい。