Saint Valentine's Day

週二日、半日ちょっとの手伝いを頼むようになってから、もう二年くらいが過ぎる。事務所の左隣の席で翻訳を進める腕前は、長い年月で洗練されたようで、ふっくらした横顔が頼もしい。ただ、時折、甘えたように幼げな話し方をされると、ずっと昔、新入社員だった頃の姿がダブってしまう。今でも携帯から聞こえる声は、あの頃と、そう変わりはしない。そして、いつも“義理”を欠かさないのも・・・ずっと変わらない。

夕べ、一緒だった送別会の帰り道。地下鉄の入口で別れる直前、もらった義理チョコには、「男の傷ついた心と体に癒しを!」とある。練習不足とは言え、あまりにもふがいない成績に落ち込んでいたところ。それを知ってか知らずかわからないけど、今のワタシには、ずいぶん似合わしいチョコだ。「食べ終わったら貯金箱になるから!」と手渡したときの笑顔に、むしろ癒される。いつもありがとうね、chie!