春の風物詩

春霞に浮かぶ太陽。信号待ち、握る右手をハンドルから放して、結んで開いて、手を振って結んで・・・。そんなことを何度繰り返しても、固めた拳にチカラは戻らない。

ヒザのこともすっかり忘れて走りまくった名残が、カラダのあちこちを不自由にさせている。そんな昨日と同じ、お出かけ日和の日曜日。拡幅と高架の工事が終わった新しい国道は、高速道路を使う意味を失くしてしまうくらいに流れが急だ。急流に翻弄されるのがわかっているのに、今日も相棒は軽トラ。クラッチペダルの軽い方を選んできた。

道は快適のまま。北上するにつれてクルマが増えてきても、日曜の早朝、詰まって流れが止まることはない。いつもGWの直前、ツインリンクにトライアルの世界選を見に行くようになって今年で3年目。益子の陶器市とともに、この道を真岡まで走るのは、我が家の春の風物詩になっている。ただ、tasaki家までの60kmあまり、今年はその助手席が空っぽだ。