ナクテナナクセ

半日で終わると思ってはじめた作業が、ほとんど一日がかり。まさかフロントフォークを外すのに、渾身のチカラが必要になるとは、思ってもみなかった。アクスルシャフトの作りも違えば、ボルトの材質も大きさも、これまでのKX85-Ⅱとは大違い。外装部品を止めているのは、ボルトじゃなくて「木ネジ」。それでも、レーサーらしく軽く、割り切った作り込みは、感心する。手に持っても、まったく重さを感じないアクスルシャフトは、その典型だ。走りと好みに合わせて変更する部分は、工具も当てやすく、簡単に調整できるようになっている。ひととおり手を入れて、ステムには足りないグリスをたっぷりおごってやって、マシン生来の“クセ”はよくわかった。そして、ようやく走りの“クセ”を試せる日曜日になるはずだったのに・・・頼みのコースは、荒天の予報から早々と営業中止を決めてしまった。どうしたらいい、新しい相棒よ!