意気地なし 3

先に到着したkyoheiくんが、今日の愛機、KX85-Ⅱをパドックに立てている。彼女にベタリと張り付いたままの相棒nabeちゃんにかまうことなく、さっさと着替えをすませ・・・めずらしく朝から走る気十分だ。訳は先週のエンデューロレースの結果にあるらしい。そんな“子供たち”を眺めているうちに、もうひとりの遊び仲間kojimaさんが、しばらくぶりになるRM-Z250を積み込んでやってきては・・・もう覚悟を決めるしかなかった。軽トラの荷台から降ろしながら、こちらもひさしぶりに2ストロークマシンの線の細さを感じる。地に足の着いていないような、指一本で支えられる、ふわふわした感覚・・・ただそれは、この日最初で最後に味わう感覚になった。

<つづく>