2016-02-01 如月 モノローグ いい名だと思う。 最後まで太陽を隠し続けた低い雲から、ちらちらと雪が舞う。宵闇に溶けたフロントガラスに、小さな粒が光り輝き消えていく。微笑みさえも許さない凛とした冷たさに、ヒーターがまったく追いつかない。強ばった方が、弓のように弧を描き、両腕が窮屈にハンドルを握る。 それほどの季節でも、やっぱりいい名だと思う。生まれ月に心優しい人が多いというのは本当のことだろうか・・・。