2016-02-02 正しいウソのつき方 2 モノローグ <1/27の続き> 役職者が全員、新宿にある本社に呼ばれるのは、決まって月中の水曜日。その日、残された下っ端の連中がつかの間、羽を伸ばすことは、どちらにもわかりきっていること。ただ、それは、すべてが普段どおりに過ぎていって初めて成り立つ話で、ひとひらでも羽根を落とすことをしてはいけなかった。もちろんわかっていたはずなのに・・・若いワタシには、利根川の河川敷で跳び上がったTS125Rが、まさか跳びすぎてしまうとは思いもしなかった。 <つづく>