ああ、忙しい・・・ 3

<5/21の続き>

散水車から放たれる撒き水が、まぶしく放物線を描きながら、明るい褐色へと落ちていく。一瞬、濃い褐色に染まった路面も、たちまち水を吸い込んでは、元の明るさへと戻ろうとする。乾いた風に飛沫が流れ、すぐに溶けてなくなる。乾燥した夏日。先週までのゆるんだコースは、すっかり砂塵の舞う、ドライコンディションに変わっていた。

その乾ききった山砂が、ワタシと85SXを苦しめる。

<つづく>