終わりなき日々に、雨が滲みていく

乗れない週末を前に、雨音が甘美に響く。それでも遠く、水がめにはその雨音がわずかにしか届かず、取水制限が早くも20%にかさ上げされるという。そして、小さな列島に延びる梅雨前線は、大きく波打ち、蛇行する。

どうも今年は、関東平野を避けて走りたいらしい。握るはずだったストラトのネックを丸いウレタンリングに持ち替えて、雨の予感の週末、向かうは今日と同じ場所。どこまでパソコンのキーを打ち続けても、まったく終わる気配のない乾いた日々に、雨がしっとり落ちていく。