Last Dance 4(完)

machi-sanはすぐに声を掛けてくれたけど、なかなかワタシにもryoにも笑いかけてはくれなかった。ずいぶん長く通って、人並みにはコースを回れるようになって、パドックでも顔を覚えてもらったその先に、やっと言葉を交わしてもらえるようになったっけ。土埃の舞うコースを独り周りながら、そんな日のsaitoさんばかりをいつまでも思い出していた。

また、いつの日か、この場所で。新しい相棒との華麗なステップは、そのときに。