Yellow Magic!

夏の終わりのガレージに、春の風が吹く。

寂しかった空間はあの頃のように華やいで、これで緑のマシンがあれば、三人で必死に練習していた昔に戻ったかのよう。しばし初心に返って、初めからやり直してみるのもいいのかもしれない。

サクセスストーリーは、ここから始まる!

広げたカタログに、顔を赤らめてしまうほどの台詞が、堂々と描かれている。でも、「そうなんだろう?相棒」と、思わず独りごち。瞬間、物言わぬ鉄馬が窓からの風を受け、ステアリングを右にカツンと傾げて見せた。

めぐりめぐって・・・Return to Yellow Magic。新しいモトクロスライフがまた、始まった。