封印 2

さあっと雨が音を立てて流れていって・・・おひとり様の練習なら、間違いなく心折れていたはずの日曜日。おまけに「谷田部」と来ればなおさら。そんなワタシのココロを引き留めたのは、「こっちは、降ってないよ!」の一言、kojimaさんが送ってくれたメールだった。愛機KTM125SXのオーバーホールを終えて、慣らしを走りたくてしかたがない彼。とは言え一度しか走っていないRM85Lを、一緒にちゅるちゅるらんどの餌食にするのは忍びない。天と北に向かって一度ずつ手を合わせて、黒ずくめのマシンをRMの横に並べて積み込む。ジャージにパンツ、ヘルメットやらブーツを載せているうちに、東の空が割れて、ヒカリが射してきた。

<つづく>