睦月の寒い土曜日に

美妻の橋で鬼怒川を渡り、万博を機にすっかり垢ぬけてしまったつくばの街を抜けて、ひたすら東にかすみがうらを目指す。「今季最強の寒波が襲来」「関東平野も雪に警戒」と、とことん脅かされていた割には、陽射しに温もりの宿る穏やかな冬日。初めはずいぶん遠いとおっくうだった道のりも、慣れてしまえば流れる街並みにも気持ちが散らばり、イタリアンリストランテの小洒落たエントランスに視線が置き去りにされる。そして、窓越しに届く強烈なヒカリ、頬が熱くなる。

この幸せがずっと続かないことを、このときは知るはずもない。それでもSakumaxさんのおかげで・・・たっぷり“跳べた”、睦月の寒い土曜日だった。