もちろん次は・・・ 2

<3/6の続き>

捻る右手にリヤタイヤが思わず空転。傾けてもいないのに、車体は右に左に振れて暴れ出す。しっかり後ろに着けていたはずが、見覚えのあるCRF150RⅡはどれもみな、無様なRMから少しずつ離れていく。午前中の最後に、nagashimaパパのYZ85を追いつめ取り戻した感覚が、喰わない路面に染みて消えていく。いつしか散水にも不慣れになっていたらしい。

コブの影すらなくなった二つ目の上り坂。その途中でシフトペダルを掻き上げれば、とたんに加速をあきらめるRM。左の指先で無駄にクラッチを滑らせても、マシンが同時に横へと流れるだけ。カラダが置いていかれるのは、昨日のMOTO-X981の名残だろうか。頂点で折り返し、下り坂にフロントタイヤを整列させると、きしんだ腰を後ろに引いて勢い駆け下りる。

<つづく>