再会 3

<3/24の続き>

谷田部をのんびり走るつもりの三連休最後の日。だから、黄色い愛機は昨日のまま、Bongoの荷室で埃だらけだった。下りのブラインドに開いた入り口、砂利の坂道に向かって左にハンドルを切ると、昨日よりも眩しい木漏れ日の中、受付小屋の窓越しに驚く顔が覗いた。そして、パドックには、白いハイエース。ただ、その後ろに、CRF150RⅡの影はない。昨日とは反対側、コースに近い日陰に停まるハイエースの横にBongoを着けて、ゆっくりとイグニッションを手前に回す。開いた運転席のドアの彼方から、4ストロークの烈しい声が近づき消えていった。

<つづき>