律動

天気のせいにしようとしても、予報は外れて薄く光のこぼれる朝にもう、うなだれるしかない。雲の向こうには、太陽が高くにじんでいる。それでもマシンを引っ張り出す気になれない遅く起きた朝。やり残したことばかり思い浮かぶ休日に、選んだのはロックンロール。誕生祝いに自身へ贈った電子ドラム、そのスツールに浅く腰をかけて・・・・・・キックペダルを踏みつける。ヘッドセットに届く低音が、何故か体に深く響いた。

そして、今頃になって・・・・・・雨が路面を濡らしはじめる。