安堵

雲は白く、青く抜けた先に、夏がぎらついている。見渡す田圃の緑も低いまま、来た時とほとんど変わらぬ雰囲気の中、来た道をリバースしていく。出迎えるネロはそれほどよろこぶでもなく、寝室は、強い西日で干上がっている。狭いトイレから出て、薄暗いガレージに眠る愛機を見て・・・・・・五日ぶりの我が家に、大きく息を吐く。

今宵はゆっくり夢でも見られそうだ。