些細

新しい生活様式が、二年目の夏を迎える。

それは、こじんまりと閉鎖的な変わり様で、「新しい」という言葉に未知への広がりを重ねていた身は、なかなか馴染めないでいる。そこに小さな不幸と不運が折り重なり、雨の季節が、さらに気持ちを鬱屈させる・・・・・・。

そんな雨上がりに、ささやかな、「幸せ」と言うにはあまりに些細な出来事だけど、続けてやってきた。何かの底を折り返す兆しに、思わず頬がゆるむ。これが吉兆であれば・・・・・・明日がちょっと楽しみになった。