ナノハナの季節に

雲ひとつない晴天は、ぼやっとした白い空。他の季節にはない、太陽に向けて白い粉を振りまいたようなぼんやりとした空。暖かくなりそうだ。

今日は予定していた“リベンジ”を変更して、弟の見舞いに行くことにした。少し元気がないらしい。ただ、せっかくの陽気だし、車はやめてXR230にしてみる。鈍く光るリヤキャリアは、“キッズのおもちゃ”『イバオ』のマネージャーなる男にいただいた?!ものだ。悪くないかな?マネージャーに感謝!

XRを駆り、江戸川の土手沿いを淡々と南へと下る。途中、野田橋を過ぎたところで、うねるように続く黄色の帯に目を奪われる。ナノハナだ。ここまで数が揃えば、雑草のナノハナも立派に鑑賞の対象だろう。おかげで良い花見ができた。弟にも感謝!

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病室に着くと、退屈そうに寝ている弟。「今日はバイク?」と聞くので「ああ、そうだよ」と答える。「外はとっても暖かだ」と聞かせてみると、「いいなぁ」と目を細めて「早く出たいなぁ」とつぶやく。少し話をし過ぎたのか、うつらうつらしてきた。「じゃあまた来るよ」そう言って病室を出ようとするワタシ。ゆっくりと右手を上げて見送る弟。見舞いに来て良かったかな。