三代目も“ナノハナ”イエロー

方角はいつもと同じでも、家を出るのが1時間も遅い。Bongoは空荷、もちろんヘルメットもウェアも積んでいない。向かう先はMX408ではなくWEST WOOD、 “三代目”RM85Lがワタシの到着を待っている。

倉庫から出てきたRM85L。新車には艶があって、気持ちがいい。光が元気良く跳ね返ってくる。ささくれだったプラスチックの外装じゃ、こうはいかない。射し込む光は「荒れた地肌」に吸い込まれて、その輝きを失う。「しっとり美肌」が自慢の新車、しかし、この「美肌」は命が短い。ツヤを維持するケミカルでも売り出してくれれば、間違いなく飛びつくのだけれど・・・。

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出荷時にはほとんどグリスアップされていないミニモト、後で面倒なことにならないようにフロント、リヤともにバラしてのグリスアップは「必須」だ。二代目からプロテーパーのハンドルも移植しなきゃならないし・・・。何かとやることがある。来週には走りたいし、コースに“ちょっと”だけ顔を出したいという誘惑を振り切り、今日のところはお店で折り返すことに。

三代目を積み込み、来た道を逆走する。もうすぐ昼だ。雲が切れてきて、陽射しが景色を明るくしている。春分も過ぎ、太陽の高度は十分に高い。この高さが光を力強くして、その光に照らされた「色」が春っぽく元気づく。道端のナノハナも、その黄色が鮮やかに光を跳ね返している。納車には申し分のない、いい日和だ。

戻ってから始めた“転ばぬ先の杖”整備も、夕飯の前にはほとんどが終わった。ハンドル回りの微調整を残すだけだ。後は来週のMX408がベストコンディションになってくれれば言うことなし。さすがにマディじゃ慣らしはできないから。