「中学年」くらいにはなったかな?

入学式も終わり、通り過ぎる小学校の正門に、黄色い帽子の列が短く続いている。前を歩いているのは六年生だろうか、黄色の帽子と背中のランドセルが不釣り合いだ。ひときわ背の高いその女の子が、後ろを振り返りながら何かを叫んでいる。「まっすぐ歩きなさい」とでも言っているのか、一番後ろにいる子が一瞬立ち止まり、あわてて短い列に戻っていく。帽子だけじゃなくランドセルにも黄色いビニールのカバーが掛けられている。どうみてもランドセルに振り回されそうな、背丈の男の子だ。

「ランドセルに黄色のカバーは一年生だよ」。小学生の子を持つ同僚が、そう教えてくれた。車からもよく見えるし、雨の日でも目立つし・・・黄色は「デビュー」にうってつけの色なのだろう。車社会にデビューしたことを知らせる「初心者マーク」にも黄色があしらわれている。ただし、こちらは緑との組み合わせ、ナノハナカラーだ。初心者丸出しでMX408にデビューしたTEAMナノハナも、今年で4年目を迎える。「いい加減に初心者もないだろう」の年数だが、走りはまだまだ、隊列の先頭になるのは先の話だ。

ナノハナの「花」を担当しているワタシの愛機が、07から10になって一週間。日曜日の予定を一日早めて、明日、MX408にデビューさせることにした。目立つ初心者カラーのRM、ピッカピカの一年生のように優しく迎えてもらいたい。