“初日”は土付かず・・・新しいっていいことだらけ?

2台のモトクロッサーを乗せたBongoを丁寧に操る。今日が初乗りのRMに気を使っての運転だ。過去に二度ほど、カーブを勢い良く曲がって車内でマシンを倒しているだけに、変な力が入っているのがよくわかる。沿道を彩る桜木を愛でる余裕もない。曲がり角と道路の凸凹に神経を集中して目指すのは・・・もちろんMX408だ。

8時30分過ぎに受付完了、ここ最近にしては早目の到着だ。iguchi師匠の姿は、まだない。今日のTEAMナノハナはfeat.CRF150RⅡ、そのCRFと、まっさらのRM85Lと、続けてマシンを下ろしていく。目ざとい顔見知りが、ryoの駆るCRFと新車のRMに気付いて、からかってくれる。ちょっと照れくさい。しばらくはクラス分けなしのフリー走行、時間もあるし、身支度を終えてから入念にRMを暖機する。先に出て行ったryoの後を追って、いよいよコースへ。

スロットルの開度を半分に抑えて周回を重ねていく。朝から散水されていたコースは完全にドライ、コンディションが良い分、思い通りにスロットルを開けられないのがもどかしい。アタリの出ていないブレーキも効きが甘く、コーナーへも思い切って突っ込むことができない。ただ、さすがに新車、膝を入れるだけで軽やかにテーブルトップをクリアしていくサスペンションは、ヘルメットの中で思わず叫んでしまうほど、とっても気持ちがいい。

フリー走行からクラス分けになった11時からのクール、iguchi師匠とのバトルを楽しみながら、徐々にスロットル開度を大きくしていく。右手で呼び出せる“力”が増えてきて、「また今度」にしていた奥のフープスも今までよりもきれいにこなせるようになって・・・とってもとっても楽しい。

昼休みをはさんで午後の部からは“全開解禁”。散水が入るだけあって、埃舞うコースはいかにもMX408らしい。ホームストレートへとつながるリズムセクション、最後のテーブルトップも飛び切れる回数が多くなってきた。やっぱり「新車パワー」ってすごい・・・3時15分、チェッカーフラッグが振られてAクラスの走行が終わった。「無転倒で」初日を終えることができて何よりだ。ミッションオイルを抜き取り、明日の走行に備えるRM。その脇にCRFを停めるryo、ようやく馴染んできた4ストマシン、そして自分自身に満足気だ。

家に戻り、CRFとKX積み替える。明日のTEAMナノハナはオリジナル、MX408に菜の花色を届けましょう。CRFかKXか、ryoのコメントにも注目!!