久しぶりのドッグファイトも、前には出られず!

二日続けてのMX408。疲れているはずの身体でまともに走れるのか、少し弱気な心持で龍ヶ崎に向けてBongoを走らせる。予報では天気は下り坂だというが、それを予感させる厚い雲が空に広がっていた。

コースの奥に散水車が見える。昨日と同じドライコンディション、“全開の魅惑“と“スリップダウンの恐怖”に悩まされそうな一日になりそうだ。9時の走行開始を待って、まずはryoのKX85Ⅱがコースに入っていった。短くしたサイレンサーからは、ひときわ甲高い2ストサウンドが吐き出される。白煙混じりの後ろ姿は、昨日のCRFとは雰囲気が違っていた。

「心と体の疲労感」も、コースを走り始めると気にならなくなっていた。右手の動きに反応するRMに、徐々にペースも上がっていく。気持ちが乗っていると不思議とマシンも前に進んでくれる。良い感触のまま、午前中が終了。予報とは裏腹に太陽が照りつけるパドックで、日差しを浴びながらカップラーメンの昼食に汗を流す。

午後もMX408らしい“レースペース”での走行が続く。前を走るのはKX、ryoだ。昨日は探りながらの走りだったが、KX85Ⅱの今日は、やはり速い。「テールツーノーズで走るのは、いつ振りだろう」・・・そんな感慨を噛みしめる余裕もなく、気がつけばついていくのが精いっぱいの状態だ。フィニッシュのテーブルトップで車体をひねらせながら跳んでいくryo。ただ、こっちも負けてはいられない、きっちりと“ロックオン”しながらチェッカーまで走り切る。パドックに戻ると、楽しいバトルに二人とも思わず笑顔・・・いつになく最高の形で週末の練習を終わらせることができた。TEAMナノハナは・・・やはりRM&KXしかないか。