今月末には完成する「東京スカイツリー」って?

昨日から降り始めるはずだった雨が、半日以上遅れて落ちてきた。始めは数えられるぐらいだった雨粒が、いつの間にか道の端々に水たまりを作り、いよいよ本降りになる。濡れたフロントガラスに桜の花びらが舞い落ちくっついた。花散らしの冷たい雨だ。

週の初めからこんな氷雨じゃあ・・・どうにも気分は沈みがちだ。おまけに外出とくれば、「二日分の疲れを“仕事”で癒す」なんて邪な思いが浮かんできてしまう。寒いのさえ辛抱すれば、案外楽しく一日を過ごせるかも?吐き出された白い息を見ながら、ふとそんな気がした。

打ち合わせは5時前に終了、そのまま上野駅に出て常磐線に乗る。日暮里駅で結構な数の人が乗り込んできて、帰宅ラッシュの前にもかかわらず車内は混み合ってきた。三河島駅から見下ろす桜には、ほとんど花が残っていない。葉桜になる前の、何となく中途半端で「できれば見てほしくない」姿が、冷たい雨に萎れていた。

電車は南千住駅へ。駅に到着するちょっと前、“成長中”のスカイツリーが視界に入ってくる。常磐線からスカイツリーを見るポイントとしては指折りじゃないか、とひそかにそう思っている。かなり近くに見えることは間違いない。すでに東京タワーを超えたその高さ、立ち並ぶ低層階のビルを足元に据えたように立つ巨大な建造物は、明らかに周囲の建物とは異質の雰囲気を纏っている。雨に煙るその立ち姿は、さらに幻想的に映り、バベルの塔はこんなであったかと思わせるに十分な存在感。てっぺんまで完成したスカイツリーを早く見てみたいものだ。

北千住で東武伊勢崎線に乗り換える。雨は降り続き、窓ガラスには水滴が張り付いていて外がまるで見えない。右手の中吊り広告を見終えて、今度は左手を見ると・・・「東武ワールドスクエア」の広告が。いかにも東武線らしい。中吊りによれば、この4/24に “完成”した「東京スカイツリー」を拝見できるという。もちろん1/25スケールだけど。しかもその日は入場無料と書いてあったような・・・今まで訪れたことがないし、いい機会だから行ってみてもいいかな?1/25スケールでも地上8階建てのビルに匹敵するという「東京スカイツリー」、ミニチュアでも存在感があるんだろうな。