年齢不詳、走る姿は「子供顔負け」で!

夕方、西の空に沈む太陽が、雲の底を橙に照らしている。風向きが変り、少し冷たい空気が流れ込んできた。真昼の“火照り”を冷ますのにはちょうどいい。昨日の真冬から一転、春本番を通り越して初夏の陽気に包まれた街並みが、気持ち良さそうに暮れていく。

こうした気温の変化には一切お構いなく、「春の番組改編」では、かなり“大味”な特番が続いている。“好み”にあった内容ならいいんだけど、そうじゃないと・・・どうにも切ない夜になる。TVスクリーンを「韓流ドラマ」に占拠されるからだ。どうやら今日は、そんな夜を迎えることになりそう・・・と、嘆いていたのに・・・気がつけば家にいるのはワタシ一人・・・ん?どうした?「自由かっ」ということで・・・今宵は『SONIC BOOM』のおまけ、『KISS LIVE IN BUENOS AIRES』を見ながらパソコンに向かってみる。

全部で6曲のDVDは全曲とも初期のアルバムから、いわゆる「Old Number」だ。慣れ親しんだメロディーライン、そしてメイクとコスチュームに惑わされてか、30年前と少しも変わらない錯覚を覚えてしまう。Gene得意の“火吹き”も決まり過ぎ、少しも変わっていない。Paulの“進行”もGeneの“裏声バックコーラス”も昔のままだ。過ぎた年月を感じさせないところは、KISSの大きな魅力である。

ド派手なウェアで走るモトクロスも、どこかKISSに似ている。フルフェイスのヘルメットにミラーや色つきレンズのゴーグルでは、ライダーの年齢など想像できやしない。「ずいぶん落ち着きない走りだなー」なんて思って見ていると、ヘルメットの下は「還暦」に近いご老体だったりして驚かされる。KISS ARMYとしては、諸先輩方に負けないよう、いつまでも “活きのいい”走りをお見せしていくつもり。今のRMなら・・・十分応えてくれるはずだから。