たまには新しいのも聴かないといけないね

日テレの西尾さんが「大好きです!」と言い切るLADY GAGA、ステージからコスチューム、ピアノにバックダンサーまで、純白に彩られたステージが液晶の画面に映し出されている。シークレットライブの映像らしい。聞き覚えのあるアップテンポのナンバーではなく、しっとりとした弾き語り、エロティックなシースルーが不似合な気もするが・・・それにもまして、清楚な感じの西尾さんとLADY GAGAのコンビネーションがしっくりこない。でも、とっても好きみたい・・・そのせいか『Poker Face』が耳に衝いて離れない。

Bongoの運転席に、いつものKISSサウンドが流れる。普通なら、ここでKISSに戻るのだが、今日は少し違った。LADY GAGAのメロディアスなヴォーカルが残ったまま、いつまでも消え去らない。耳の奥の方で『Poker Face』のサビが繰り返されている。「KISS相手に大したやつだ」なんて考えていると・・・真っ直ぐな白い髪を後ろで束ねて、さっそうと歩く女性が視界に入ってきた。「LADY GAGA?!」と通り過ぎる一瞬に振り返ってみると・・・長身のおばあさんだった。ただ、背筋が伸びた立姿は気持ちがいいくらい、「こんな風に年を重ねていければ本望だろうな」と心で拍手する。・・・仕事を始めてからも、変わらずLADY GAGAは歌いまくっていた。

仕事帰り、ようやく“LADY GAGA Pneumonia”も治まって、スピーカーから流れるKISSのオールドナンバーを口ずさむ。家に着いてBongoから降りると、頭の真上に月が覗いていた。おぼろ月ではなく、輪郭がはっきりした半月だった。直前に流れていたのは『Rock and roll all nite』。“you drive us wild”のフレーズに、エッジの利いたLADY GAGAを思う。明日・・・CD買っちゃおうかな?