GASGAS(全開×2)に乗れば・・・ワタシも速くなれる?

仮面ライダークウガ”に夢中だった少年も、自分でバイクを操るまでに成長・・・今では、その後塵を拝する有様に、同じ土俵に居る“父”としては複雑な心境だ。

去年“初体験”したトライアルの世界戦が、今年もツインリンクもてぎにやってくる。ウィリーやジャックナイフといった“小技”がまったく利かないワタシには、ただでさえ“やる気を起こさせない禁断の世界”のトライアル、ましてや世界選手権ともなると・・・全てのセクションが「えっ、どうやって?」の連続、もはや“神”の領域だ。そして、さすがに“世界戦”、そこには得体の知れない神々が大挙していた。

もちろん日本人として“フジガススペイン語で藤波全開!の意)”こと藤波貴久を知らないわけもなく、その藤波の倒すべき相手がトニー・ボウだという“構図”ぐらいは頭に入っていたものの「ん?どれがトニー・ボウ?」ってな状態・・・4年前に初めてモトクロスを見に行ったSUGOで、超人ステファン・エバーツの走りを「何か一人だけ変な走り方のヤツがいるなー」と一蹴、ただ一人アウトバンクの“上”をスタンディングで駆け抜けていたステファンをあろうことか“変人”呼ばわり、知らないって恐ろしい・・・ホント失礼にもほどがある。去年のもてぎは、この時とまったく同じだった。

選手紹介の後、一人ずつ時間差でスタートしていくトライアル、そのスタートとなる“ステージ”は中央エントランスに用意されていた。この“ステージ”に立つために、ロードのオーバルコースから中央エントランスへ、選手達が急な階段!!を駆け上がってくる。すでにこの時点で“シンジラレナイ”光景だ。驚かされたのは、選手と一緒にマインダーやサポートサイダーもここを通ってくるということ。選手はもちろん、マインダーも無難に登ってくる中、盛り上げて(笑わせて?!!)くれたのは・・・意外にもサポートライダー達だった。あまり腕に覚えのなさそうなサポートライダー諸氏・・・普通に考えたら「何でここを?!」という狭い階段の通路をあえてバイクで登ってくる(登らされている?)。いとも簡単に登ってくる選手達のおかげで、途中でスタック、転倒するライダーが余計哀れに思えてくる・・・そこが笑えるのだ。

そんな中、金地に黒の“シブ派手”なウェアで揃えた一団がやってきた。かなり遅い出番は・・・ランキングの上位選手だろうか。最初の1台は、フロントタイヤを高々と持ち上げるとリヤタイヤだけで登り始めた。即興でこの華麗な腕前は、神の一人に間違いない。観客の拍手にも“一発芸”で応える、なかなかの役者だ。ひとしきり楽しませると満足げな様子で、後続のトライに目を向ける。後続のライダーが登り始める・・・素人目にも“プロ”ではない走り、何とか中段まで登ってきたが敢え無く通路のカベに激突、転倒・・・痛っ。と、目の前にいた“野郎”、いきなり奇声を上げて大喜び。観客の我々にも拍手を求める有始末。そして、ウェアに忍ばせていたデジカメを取り出すと・・・激写。なおも苦戦するライダーに笑いながら大きな声援を送っては・・・激写。底抜けに明るい“叱咤激励”、この陽気なスパニッシュにryoもワタシも完璧やられてしまって・・・今では大のお気に入り、ご贔屓にさせてもらっている。ご存じアダム・ラガ、その人だ。

一昨日『週刊バイクTV』を見ていたら、一年前の“笑い声”が思い出されて・・・無性にラガに会いたくなった。そして、今年もコースの設営をしている、ワタシにとっては“クウガ”そのもの、成田匠さんにも会えたらいいな・・・。今年は真壁にも行けなかったし、小っさなイバオ“ryo-hei”くんも会いたがっていると聞いたし・・・一晩考えてみようかな?もてぎ行き。行けたら、当然“全開”で藤波を応援だ。去年は“クリーン”の回数に泣いたフジガス、『フジガス“勝”カレー』で是非とも雪辱を!ガンバレ、フジガス!!

フジガス“勝”カレー

茂木特産のエゴマが入ったやわらか棒とんかつ!この棒(ボウ)とんかつを食べて“トニー・ボウ(棒)選手にも勝つ”の験をかついだスペシャルカレー!!~ツインリンクもてぎHPより