オレが居たんじゃ、おヨメにゃ行けぬ♪

今年の半分が過ぎようとしている金曜日・・・来週には海の季節だ。梅雨空も二日と持たず、週末も曇りがちだけど、雨は降らないらしい。九州は大雨で大変なのに、ここ関東は“空梅雨”の予感・・・ちょっと申し訳ない気持ちになってしまう。

今日の昼はS定食の「穴子丼」、“本日限定”の特別メニューだ。いつもより長い待ち時間でセットメニューを手にすると、急いでテーブルへ。“サクサクッ”とした衣は、いつもでは味わえない食感、さすが特別メニューだけのことはある。「穴子と言えば江戸前だね」・・・江戸前かどうかはわからないけど、“江戸”という言葉に、半年ほど忘れていたことを思い出した。思えば今年は寅年、寅さんにあやかるべく、柴又の帝釈天に行くつもりだったんだ・・・初詣。それをすっかり忘れていた。

茨城生まれの下町育ち、袋小路の狭い路地、両側に町工場の建ち並ぶ江東区の片隅は、『ALWAYS 三丁目の夕日』に近い風景だったように記憶している。工場から染み出た油で道路が黒ずみ、雨の日には、黒く滲んだ油が虹色に光っていたのを良く覚えている。今の暮らしは田舎だけに開放感はあふれんばかりだけど、下町の“それ”はちょっと違う。「お隣の夕食が見えて」「窓は開けっ放し」という“解”放感なのだ。

人一人通るのがやっとの路地裏、そこには“寅さん”がいて“おいちゃん”“おばちゃん”がいて、いつもベーゴマを削ってくれる町工場の“タコ社長”がいた。そんな下町の人情味と寅さんの「なんくるないさ~」な感じに触れて元気になるはずだったのに・・・半年も忘れたままにしていた。7月になればMX408通いも復活するし、“遠征”やら“ツーリング”やらで忙しくなりそうだから・・・今のうちに行っとくかなー。