長丁場だったけど・・・とりあえず無事終了!

ひんやりと静かな朝。実家での二日目は、どうも何か物足りない。何なんだろう、昨日から続く拍子抜けしてしまう感じは・・・。目の前にある中学校、いつもなら真鍮製の管楽器が、伸びやかに空気を震わせているはずだった。そうだ、吹奏楽部の“朝練の音出し”が足りないんだ!試験前なのか試験中なのか、いずれにしてもひっそりと静まりかえっている校舎が、どことなく違和感になっていたのだ。習慣とは恐ろしい・・・。

支度を終えて病院に向かう。低い雲に覆われていても・・・間欠ワイパーでさえ邪魔になる程度、雨はほとんど気にならない。おふくろ様と二人、昨日と同じような時間に病院へ到着。予定なら2時間もすれば親父殿が手術に向かうはずだったのに・・・直前の手術が押しているらしく、結局3時間も遅れて、ようやく手術開始となった。7階の窓から覗いた景色が、湿っぽくて黒ずんでいた。

“30分”という予定時間を過ぎても、手術室に動きが見られない。1時間・・・1時間30分・・・2時間と、予想をはるかに超えて時間が過ぎていく。これほどの待ち時間になるとは思いもしなかった・・・当然“備え”は持ち合わせず、他にすることもなく・・・片隅に置かれていた“自動血圧測定器”で、血圧を測る、測る、測る・・・。いい加減、測り飽きて座り飽きた頃、ようやく手術室からお声が掛った。

手術中、ちょっとしたトラブルがあって“中断”を何回か入れたみたい。面倒なことになっていなくって、よかったよ!喘ぎながらストレッチャーに乗せられる親父殿、術前の威勢はどこへやら、すっかり大人しくなって病室に帰ってきた。手術はうまくいったようなので、そのヘタレぶりが余計に笑えてしまう。正体がはっきりするまで付き添ってから、おふくろ様とともに病室を後にした。8時間以上の滞在で、おふくろ様もワタシも少しお疲れ気味・・・今日はゆっくり休んで、明日に備えなくては!ミイラ取りがミイラになっては・・・元も子もないからね!