忍者と『源流まつり』と大福売りの娘さんと(続き3)

※今日8/7は谷田部でRIDE DAY。楽しいこと、嬉しいこと、いろいろありました!・・・なので、“出来事”は後できっちり書くつもり。

<7/2の続き・・・最終話にはならず>

待つこと数分・・・一応、村の中にはいるようだ。ただ、「お祭りで大福?!を売っている」って。連休だし、地元のお祭りにでも駆り出されたのかな?まあ、お祭り会場にいるみたいだから、すぐに見つかるでしょう・・・と、これが少々甘かった・・・。

山梨県小菅村。東京都との境に位置する、山間の文字どおり小さな村だ。訪れるのはこれで三回目、ただ、二回目からはずいぶんと月日が経っている。国道を左にそれて、小菅村へと続く県道を走る。片側一車線の曲がりくねった山道に、見覚えのある山肌と川のせせらぎが寄り添っていた。

ガードレールには、『源流まつり』の幟が等間隔に立て掛けられている。地元では“かなり”の祭りのようだ。村の入口を通り過ぎ、幟に誘われるまま、お祭り会場を目指して走る・・・が、いつしか幟の数もまばらになってきて・・・このままだと、隣村の境まで走りきってしまいそうな勢いだ。少し不安になり、県道を外れて道を尋ねると・・・結局、村の真ん中に近い場所が会場だという。幟に誑かされた、そんな感じだ。教わったとおりに細い林道のようなアスファルトを駆け上がっていくと、何人ものお巡りさんが赤色灯を振り回して交通整理をしていた・・・。

“源流”というだけあって、メイン会場は多摩川のほとり。勝手に小ぢんまりとしたお祭りを思っていたが、道路から見下ろすとかなりの人出だ。さすがに“路駐”は許されない雰囲気、お巡りさんに言われた小学校まで、渋々EXC-R&ニンジャを走らせる。会場を大きく迂回してたどり着いた小学校への小道は、「古家旅館」のすぐ側だった。

鉄棒の脚にもたれ掛かるようにEXC-Rを停める。その横にu-chanのニンジャ。思いの外ウロウロさせられたせいか、二人とも足の運びがフラフラしている。今走ってきた道路を横切り、多摩川に架かる橋を渡ると、いよいよお祭り会場だ。その多摩川の真上で、何十匹もの鯉のぼりが“源流”に頭を向けて元気よく泳いでいた。