短いけど・・・楽しい夏休み! in 鮫川~その2

お気に入りの大坂に、たっぷりと陽が射している。先客は多摩ナンバーのステップワゴン、車内にはまだ青いマシンが積まれたままだ。ちょうど二日前、ひどい雷雨に見舞われたというコースは、雨水の勢いが路面に幾筋もの軌跡となって刻まれている。奥の森へと跳び上がっていく“雨上がりで最も気になるところ”へ・・・ryoと二人で、まずはコースウォークだ。

水はけが良いのか、それとも流れが強かったのか、雨水がたまってマディになっている様子はない。ただ、下りは・・・雨水が容赦なく路面を削ったようで、コースの両側に石が剥き出しになった深くて長い亀裂が走っていた。1/3ほどを歩いてパドックに戻ってきても、トランポが増えていることもなく・・・山の声しか聞こえない。鳥がさえずり、静かに9時を迎えようとしていた。

時間に縛られない“究極の贅沢”を感じながら、のんびりと支度をしていると・・・森さんの登場だ。走行代を握り締めて受付に向かったryo、でも、すぐに戻ってきた。「財布、忘れたから」と、受け取ってもらえなかったらしい・・・このユルイ感じが、モトパーク森を実感させる。支度も終わって、いよいよ“大坂”のふもとへとマシンを運んでいくryoとワタシ。サイティングとは言っても、85マシンには全開しか考えられない“大坂”に、のっけから“スロットル全開”だ。2ストらしい“悲鳴のような”排気音が、パドックの静寂を切り裂いて後ろへと伸びていった。

<お楽しみはこれから、ryoのキレた走りも圧巻・・・詳しくは次回で!>