仲間が多いのは楽しい・・・でも相変わらずコースは手強い~最終話

陽が大きく傾いて、コースにも陰影が深く刻み込まれてきた。日陰では一瞬、路面を見失ってしまうほどだ。manabuとのバトルが終わっても、一人で走り続ける・・・集中力が途切れるギリギリまで頑張ってから、パドックへと引き上げていくと、時計は4時を回っていた。すでにウェアを着替えているとん・ちん・かん・・・今日のところはこれにて終了だ。

くたくたになった身体でマシンを片付け始める三人、動きがゆっくりで・・・かなり疲れた様子だ。これまでにないほど走り込んだという。そのせいか、走り始めた時と比べると、明らかに口数が少なくなっている。タバコを吸うのも億劫になるぐらいのmasaru-chan・・・帰りは自分のマシンと荷物だけにしてもらおうと、RMはryoのcarryへ積み込むことに。数カ月振りの“ロープワーク”、Bongoと違ってしっかりと固定できるのがcarryのいいところだ。

帰り支度が終わって、汗を流しに受付横の井戸まで・・・。「お疲れさまでーす」と声をかけると、todaさん、ニコニコしながら「お疲れさまって・・・全然疲れてないでしょー」だって。うれしいことを言ってくれる!この一言に気を良くして、ryoの運転でコースの入口を下っていく。carryの車内では、珍しくryoからの“説教”もない。ということは、結構乗れていたということか?気持ち良くて、とっても満足な一日になった・・・首筋に流れるエアコンの風が、さらに“快適”を上乗せしてくれていた。