ちょっと柔らかいけど・・・申し分のない“全開ワールド”に全員満足!~その3

<9/20の続き・・・とんちんかん、コースイン!>

走り出していないのがわかったのだろう、2周ほどしてryoが戻ってきた。KXの下回りにこびりついた山砂がキラキラと光って見える。思ったとおり“重馬場”といったところか・・・。支度の整っていないとんちんかんを残して、KXとともにコースイン。まだエンジンが暖まっていないRM、サイレンサーからは、うっすらと白い煙が吐き出されていた。

時折回転数だけが上がってリヤタイヤが空転する。まるで絞り切った右手がすっぽ抜けたかのよう、車体もその度に弾かれて・・・名物“全開の上りストレート”も、今日はちょっと手強い印象だ。一本目のアップダウンの後、大小2つの連続するテーブルトップの谷間も、油断して跳び出すと・・・思いっきりフロントタイヤが突き刺さるほどの柔らかさ、見た目に惑わされると痛い目に遇わされそうだ。

一旦パドックに戻り、とんちんかんの三人にコース状況を伝える。ゴーグルの奥、真剣な眼差しが緊張感を漂わせていた。会長を先頭にした三台のCRFを従えて、すぐにコースへと戻っていく。先導するのが85マシンじゃ申し訳ないぐらい、静かに上り始めるCRF250Rの一団。テーブルトップの間に潜む“要注意”箇所も合わせて、できるだけゆっくりとコースを周回する。関東にはない大きなアップダウン、とりわけ最終コーナーへと下るストレートは、きつい勾配も手伝って、かなり怖いみたい。二周目の最終コーナーを立ち上がる頃には・・・すぐ後ろにいた会長の駆るCRFが見えなくなっていた。

<初めての森はどうだったのか・・・次回明らかに>