ちょっと柔らかいけど・・・申し分のない“全開ワールド”に全員満足!~その6

<昨日の続き・・・最終話に届かず>

最後のクール、いきなりスタート練習から始めるryo・・・イバMOTOを意識してなのか、抜かりがない。“1周限定”の全力疾走で締めくくったryoが、すでに十分満足した会長に続いて練習走行を切り上げる。二人をスタート地点に残し、kazuとmasaru-chanと三台で、最後の一本を走り出す。

ちょうど高校生コンビがバトル練習している最中、コースのあちらこちらで4ストロークの排気音がけたたましく吼えている。その中を蚊の鳴くような線の細い2ストロークサウンドが泳いでいく。すぐ後ろにいるのはkazuのCRF、しばらくウサギで頑張ってからホームストレートに入るところで、前に出てもらう。一本目のおどおどした感じは微塵もなく、短いテーブルトップも何事もなかったかのように跳び越して、フォームもだいぶ様になってきていた。

ロングテーブルを越えてryo得意のフープスに揃って突っ込んでいく。立ち上がりのラインをクロスさせてkazuのテールにググッと接近・・・視界の片隅には、ウィップしながら近づいてくる高校生コンビの2台が映っていた。悔しいけれど、この二人の走りは“質”が全く違う。下りまで持つかどうか・・・といった感じだ。裏の森に駆け上がるCRFとRM、そのすぐ後ろに高校生コンビの“速い方”が迫ってくる。そして、上りながらの左90°コーナーで強引にアウトから被せてきた。「ここでか」・・・さすがに色付きゼッケンの若者だけのことはある。イン側にラインを取っていたワタシは良かったが、度肝を抜かれたのはkazu・・・堪らずイン側にふらついて・・・RMの脇にぶっ倒れてきた!

間一髪、“共倒れ”を免れて坂の上。kazuの方も大事はなかったようで、すでにマシンを引き起こしていた。後ろから追ってくるのを待つように、のんびりと坂を下る。ryoと会長に手振りで“転倒”を知らせながら、ホームストレートも極端に速度を落として上っていく・・・けれど、後ろから近づいてくる気配なない。そのままコースを回り、問題の“現場”に戻ってみると・・・CRFと格闘するkazuの姿が、そこにあった。

<明日のイバMOTO支度があるので今日はこの辺で?!・・・次回はようやく最終話?!>