好天がもたらした、実り多き一日~その3

せわしない印象はすっかり消えて、走り甲斐のある、楽しいコースに生まれ変わっていた半谷モトクロスパーク。しっかりと加速できるストレート、やる気にさせる連続ジャンプ、そして、赤土の路面。もう少し乾いていたら、最高に面白いのに・・・それだけが残念だ。各“パーツ”の配置には大満足だけど、開けようにも開けられない湿ったコーナーは・・・さてどうしたものか・・・。

そんな心の叫びを知ってか知らずか、harada師匠から声が掛かる。「どう走ればいいのか、わからない」・・・そのままぶつけると、まずは入れ過ぎているタイヤの空気を抜くことから始まった。お次は走り方・・・早い話が、全開にしてもブレない状態に、マシンを持っていけばいいらしい。アウトの縁で向きを変えて、真っ直ぐ前に向かって全開。もう一回アウトの縁に当てて真っ直ぐ&全開で、目の前の斜面を加速して・・・後は荒れた着地点を跳び越えるだけ。ついでに、加速するコーナーは逆バンクなので・・・気持ちアウト側、つまりは曲がる方向とは逆方向にマシンを傾けながら加速すると良いらしい。

師匠の言葉を呟きながら、早速コースイン。潰れたリヤタイヤが路面を掴んで・・・空気を抜いた分、格段に走りやすくなったのは確かだ。問題の緩やかな左コーナーでも、スロットルを開いた瞬間に真横を向いてしまう恐怖からは解放された・・・さすがに全開は無理だけど。昼休みが近づくにつれて路面の状態も良くなってきて、コースを走るマシンたちの排気音も元気良くなってきていた・・・午後の走行は、期待が持てる。楽しくなりそうだ。

最初は弱腰だったmasaru-chanも、コースをショートカットする場所を教えたら・・・状態の良いところで繰り返し練習ができたみたい。満足そうにカップ麺を啜っている。kusabaさんに教えてもらいながらサスペンションをノーマルの設定に戻して、午後の走行に備えるmasaru-chan。天気は悪くなる気配もなく、見上げれば初秋らしい、青く爽やかな空が広がっていた。

<次回は、午後の贅沢な練習風景を!>