極上のトラクションは・・・めったに味わえないもの~その3

“とっても小さい”のと“それ以外”の2クラス分け、1クラスごとに30分の走行時間が割り当てられている。最初は“それ以外”、ミニモトからフルサイズまで、上手いのもそれなりの人も“十把一絡げ”のクラスだ。9時のクールには間に合わず、ryoと二人、10時の走行に備えて、サポーターの上からウェアを身に纏う。「一将祭」で手に入れた“カズマサ本番ウェア”が今日のお供だ。

コースに流れるFMラジオが10時を伝える前から、スタート地点へと走るryo。パドックに白い煙を残して、その後をRMが追いかけていく。すでにryoの姿はなく、スタートラインに並ぶパイロンの列を辿りながら、最終コーナーにRMのフロントタイヤをゆっくりと向けていった。濡れて冷えるのか、エンジンがばらついたまま、大小二つのテーブルトップの表面をなぞっていく。リヤタイヤが盛り土されたコーナーを掴み、路面のしっとり具合は・・・ちょうどいい!雨もほとんど気にならない。

時間をかけて整備されたコースに、小降りの雨が良い味付けをしてくれている。ブレーキングでもフロントタイヤに絡みつく路面は、スロットルを雑に開けても、しっかりとマシンを前に運んでくれる。とくにコーナーの立ち上がりでは、リヤタイヤのブロックひとつひとつが赤土に刺さっていくのがわかるようで、とにかく右手を捻るのが楽しい。そのせいか、すぐに右腕が音を上げてしまう。リズムセクションの最後、ホームストレートに続くテーブルトップを跳び上がったところで、チェッカーフラッグを抱えて歩くsaitoさんの姿が見えた。一瞬だけど・・・その姿は“天使”そのものだった。

<今日もMX408に行っていたので、ちょっとお疲れ・・・なので、続きは次回に>