テーマは全開!夏フェスと福島遠征の成果は如何に?!~レース編5(最終話)

<昨日の続き>

「L1」。ボードを差し出すsatakeさんに大きく頷いて、フィニッシュラインを越えていく。machi-sanの突き出された腕が、背中をポンと押してくれているようだ。攻める走りを守りに変えて、転倒の恐れがない速度でコースをなぞっていく。#172の姿がチラッと見えたけど、その差は十分だ。フープスを無事に越えて、“その”相方さんの声に勇気づけられながらロングテーブルへ。ジャンプの続くリズムセクションを飛び跳ねていけば・・・ゴールまではあと少しだ。

リズムセクション最後のテーブルトップをややショートしながらも、ホームストレート・・・彼方でニセmanabuにryo、iguchi師匠が大きく手を振っている。後ろに誰もいないことを確かめてから、三人の声援に応えるように、目の前をゆっくりと通過して最終コーナー。大きな弧を描いて立ち上がれば、あっという間にフィニッシュラインだ。チェッカーを振るsaitoさんに向かって、小さく左手を上げてガッツポーズ・・・「やったぁー、トップだ!」。ようやく表彰台の真ん中を手に入れた!ツイていたとは言え“勝ち”は“勝ち”、イバMOTO第三戦にしての初優勝で・・・悲願?!達成だ。

かなり“熱かった”オープンクラスで、惜しくも表彰台を逃したryo。最終ラップでmori-yanにかわされて悔しい展開のはずが、最後まで絡んで走れたのが楽しかったのだろう、意外にも爽やかな顔をしている。そして、雨が落ちてくることもなく、すべてのクラスが無事終了。RMとKXを積み込み終わると、saitoさんの名調子で表彰式が始まった。MX408のひときわ高い表彰台、その“てっぺん”に立つのは・・・やっぱり気分がいい!次回オープンクラスへの参加を誓って、そのまま高い位置から飛び降りる。足の裏に掛かる“体重”、そのズシンとくる感覚がなぜか嬉しくてたまらなかった。

その“嬉しさ”を伝えようと、帰りはWESTWOODに寄り道。いつになく?!トランポがびっしりと詰まっている駐車場、それを反映するように店内も大賑わいだ。結局kubo-chanにも大きいお姉さんにも“戦勝報告”は出来ず仕舞い・・・それだけがちょっと心残りだったけど、いい気分はそのままに店を出る。家に戻って後片付けをしていると・・・夜にはすっかり雨。“時機”に恵まれた一日が、楽しくしっとりと暮れていった。