死ぬ前に一度乗ってみたかった・・・

洗車する間もなく、走りっぱなしのRM。マシンだけでなく、身体も養生しなくては・・・と、まずは谷田部と半谷のお誘いに「ごめんなさい」をして、朝寝坊と決め込んだ。カーテンを閉め切って、頭から掛け布団をかぶって・・・不思議と贅沢な気分だ。洗車は『ONE PIEACE』を見終わってから始めればいい。日曜日が日曜日らしく始まった・・・。

起き抜けの『ONE PIEACE』は、白ひげが刺されて、ちょっと後味の悪い終わり方。雲に覆われた空も、鬱として、不機嫌そうだ。先にKX、その後、二週間分の泥が付いたRMを、ケルヒャー+MUD OFFで洗っていく。さすがに2台まとめては時間も掛かるが、急いで何をするわけでもない。静かな団地に、ケルヒャーの唸るモーター音だけが鳴り響いていた。

薄日が射し込み、気温も上がってきた。泥まみれだったRMが、高圧の水流で見る間に本来の黄色を取り戻していく。シュラウドに小さく太陽が映って、明るく光っている。そんなケルヒャーの騒がしさを一蹴するように、3機編隊のジェット機が轟音とともに飛び去っていった。百里からのF-15だろうか、西の空へ、真っ直ぐに消えていく。その機影を目で追いながら、F-4に憧れていた頃が懐かしく蘇ってきた。

視力が悪くて諦めた“ファントム乗り”・・・それからというもの、できることは挑戦するようにしてきたつもり。これからいくつの挑戦ができるかわからないけど、後悔だけは・・・できればしたくないもの。来月から、また新しい“挑戦”が始まる。とりあえず後悔はしなくてすんだから・・・あとは先を見て開けていくだけだ!