さしずめ“神在月”のコースは、変わらぬ雰囲気で走り応えも十分!~眩い神の走り編

路面も乾き始めたところで、先週手に入れたSIDIのブーツに履き替えてスタート地点へ・・・。ピボットシステムのおかげで新品なのに良く動いてくれる。TECH3の時とは、えらい違いだ。二本目のクールは、準備万端のMCライダーが一斉にコースイン、青ゼッケンの“神々”と走れるのがMC前のいいところ・・・果たしてどれだけ“一緒”に走れるか、かわされないように踏ん張り、かわされてもすぐに諦めない・・・そんな想いを右手に添えて、最終コーナーのてっぺんをなぞっていく。

“開けられる”ように走り込んできたはずだったが、まだまだ甘いようだ。後ろから近づいてくる“音”は、紛れなく青ゼッケンのそれだ。こっちもそれなりに開けているつもりが、お構いなしに接近してくる。少しは踏ん張れるようになったものの、やはりかわされてしまうのは・・・いたしかたがないか。ただ、今までなら、ここで諦めて一気に離れていってしまうところが、今日はちょっと違う。「せめてあと一太刀」じゃないけど、「イケるところまで」と右手と気持ちが“勝手に”反応している。程よい湿り気の路面が、その気持ちを後押ししてくれていた。

迷うことなく、どこでも抜きにかかってくる“チームてびち”の老練な神。ワタシより10も“上”を行っているはずなのに、それを感じさせない荒々しい走りは、今日も健在だ。ジャンプだろうがコーナーだろうが、意に介す様子もなく、エンジンをレブらせながら突っ走っていく。バンクのついたコーナーは、アウト側ギリギリのところを使って、豪快に、そして流麗に旋回。その姿は、澱みなく流れる渓流のようだ。開ければ滑る、湿ったフラットコーナーは、開けて滑らせながら走り抜けていく。ややリーンイン気味に、逆ハンを切った後ろ姿は・・・ワタシの瞳に神々しいまでに眩しく映っていた。