凍った!

朝の散歩がだんだん億劫になってきた。寒がりには厳しい季節がどんどん深まっていく。玄関を出ると、吐く息がはらはらと白く流れていって、ui-chanが伝えるように“この冬一番の冷え込み”だ。三匹を引き連れての田圃道、柔らかく耕された畑がうっすらと霜を被っている。なだらかな軌跡の朝日に包まれて、きらきらと輝いていた。

この寒さをまったく気にせず、ずんずん前を行くのはシロとネロ。張りつめたリードが凍える掌に食い込んで、ちょっと痛い。すっかり大人びた“龍ヶ崎犬”のネロちゃん、生まれ故郷?!のMX408へはご無沙汰しているけど、「犬はよろこび庭かけまわり♪」そのもの、元気いっぱいだ!そんな二匹の勢いに引っ張られて、タロとワタシの“年寄り組”も畦道を小走りに走り抜ける。タロの吐く息が、白い塊となって空気に溶けていった。

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急いでスーツに着替えてBongoに乗り込むと・・・フロントガラスが凍っている!この冬初めての着氷だ。慌ててウォッシャー液を吹き付けても、解けるのは当たったところだけ・・・。時間もないので構わずワイパーを動かすと、ゴムが引っ掛かりながら、ジャリジャリッと音を立てて氷の表面を削り取っていく。しばらく繰り返しているうちに何とか運転できるだけの視界が開けてきた。前を覗き込むようにして通りに出ると、朝日が反射して残った氷をじんわりと溶かしていった。

バス通りの上、ガラス越しの陽射しが頬に当たって、そこだけが火照ってくる。このままクルマで・・・春が来るまで、何度こうした思いを抱くのだろうか?駅近くに流れる古利根川、その川面には低く川霧が立ち込めていた。