無事ニューウェアのデビューを飾れたようだ~練習走行編2/2

<11/15の続き・・・>

コースマーシャルの旗を合図に、スターティンググリッドの右端から一台一台、コースへと飛び出していく。イバMOTO以来の“大御所”okano師匠に続いて、RMを加速させる。技量は違っても“心意気”は変わらず・・・ご機嫌な土を蹴散らしながら、練習とは思えない速度域での“12分間”が始まった。

スタートして間もなく、MC前には決まって手合わせしてもらうマシンの一台、#82のCRF150RⅡが視界に入ってきた。見慣れないTHORのCORE“LIMITED”は、本番仕様なのかもしれない。ノービスクラスも一周目からレースペース、とりあえず後ろに着いて、様子を見ながら追いかけていく。ところどころ表面の土が弾かれて、曇り空の下で鈍く光る路面。いつもならリヤタイヤが外に持っていかれるはずなのに、暴れることなく収束して車体を前に進めてくれる・・・今日もしっかり開けていけるMX408、追走するのも楽しさ倍増だ!

少し待ってから・・・いつもの練習ならそうだったかもしれない。しかし、今日は違った。半周ほど着いて走ると、上り勾配でCRFのインにRMを潜り込ませて前に出る。そのままCRFの排気音を間近に聞きながら、スネークを越えてバックストレート。#82も黙っちゃいない。フープスで少し離れるものの、アウト側に向かうRMのインに容赦なく突っ込んでくる。その鼻先、CRFのフロントタイヤの目の前をRMが加速していく・・・“追い風”を受けて譲らない走り、路面にも助けられているのか、気持ちが折れることなく、CRFを抑え続ける。

老獪なコーナーリングで、RMの脇を窺うCRF。その赤い車体が、裏のストレートにつながる左コーナーでインを衝き、とうとう前に出てきた。今度はこちらが黙っちゃいない。インをつないでいくCRFとの差を、フープスの通過速度と早目のスロットルオンで詰める。結局、前を奪還することなくチェッカーになってしまったけど・・・最後まで開かなかった“差”と破綻しなかった“心”に満足してパドックへと戻っていく。ヒート1を走りきったような満足感、コーナー一つ分前を走っていたryoも楽しくバトル練習ができたようだった。

<これで本番が楽しみになってきた・・・ニセmanabuとの決着は次回!>