無事ニューウェアのデビューを飾れたようだ~レース編2/2

マーシャルの掲げるボードが翻って、周回数5周のエキシビション“Local-X”のスタートまで、あと5秒・・・サイレンサーから、ひときわ甲高い2ストの排気音を吐き出すKXとRM。いつものようにハンドルバーにガードをぶつけるぐらいの前傾姿勢で、スターティングバーを一心に見つめ続ける。いつになく長い時間が過ぎてから・・・静かに、そしてゆっくりとバーが落ちていった・・・。

左手の反応は悪くなかったはずなのに・・・こちらは幸先良くとはならなかった。フルサイズマシンの威圧感と久々の2速スタートで、半クラッチが長過ぎたようだ。ryoとokano師匠に先行を許して、第一コーナーに入る頃には・・・完全に中盤に飲み込まれてしまっていた。自分がどこに居るのかもわからない。わかっているのは・・・追い上げるしかないということだけ。ニセmanabuどころじゃない。

焦って上体をイン側に被せても、タイヤの滑り出しは穏やかだ。しなやかな路面に助けられて、“追い上げ”はうまくいっている。腕上がりしたところで5周なら何とかなる・・・そんな思いが“右手”を楽にしているようだ。一台また一台と、MX408に不慣れなフルサイズマシンを交わしていく。アツい公式練習のおかげか、身体も良く動いてくれている。フープスで仕掛けられるのが、何だかうれしい。

<明日があるので・・・続きはまた今度>