行かないわけには・・・ということで行って“は”きましたが

“本日、コース整備を行いました。レイアウトは変更していませんが、フープス・ビッグテーブルの前のコーナー・フィニッシュのテーブル等が変更になりました。この後、フリー走行・レースにお越しになる方は、走行前に良く確認して下さい”・・・昨夜、夕飯の後にお決まりの“MX408コース情報”を覗いてみたら・・・結構大がかりに手直ししたとの“情報”が・・・やってくれるね!saitoさん!!一緒に載っていたコースの写真も、しっかりと締まった路面がとてもいい感じに映っている。

一昨日雨も降ったし、イバMOTOの前日だし・・・。「入荷した部品を取りに行く序で」にしか考えていなかったけど、こりゃ行かないわけにはいかない。大急ぎでエアエレメントを交換、“朝積み”の予定を変更してRMとKXをBongoに収める。微かな“泥”の予感に、新調したTHORではなくANSWERのウェアを準備したryo。“触覚”は感度が良かったようだ。

明けて土曜日。携帯の電子音で起き上ると、窓の横を通るクルマの足下に水の音が絡みついている。夜半の雨に出鼻をくじかれて、支度も遅れ気味・・・あとは向こうがそれほど降っていないことを祈るだけだ。

Bongoの車中、チョコチップパンをかじりながら、助手席に座るryoが携帯をいじっている。「マディだってよ?!」・・・“一昨日に雨が結構降りました。コースコンディションは、マディですが天気良いので乾いてくると思います”。タイムスタンプは午前7時9分・・・家を出てすぐの時間だ。「えっ、昨日見たコースは??」で、もう一度よく見てみると、コースを改修したのは25日の木曜日。写真はその時のものだった。土を盛ったコースに雨がたっぷり落ちたのだろうか?「イバMOTO前に、改修の雰囲気だけでも」と、とりぜずBongoを東へと走らせていく。

農道の彼方に見える清掃工場、その煙突から真横に煙が流れている。上空は風が強いようだ。職場が変わってからはMX408への専用道路となっている農道。少し距離感を覚えてしまうのは、毎日走らなくなったからかな?路肩のところどころに出来た水たまり、ひとつひとつ、その大きさを確認しながら走ってみるけれど・・・決して無くなることはなかった。コースの入口へと続く砂利道も、途中に大きな水たまりを作っていた。

受付にBongoを停めてパドックを見渡す。少ないトランポには見慣れた顔が。「ぐちゃぐちゃですよー」・・・受付用紙の挟まったボードを差し出しながら、saitoさんが呟く。「このまま“湯ったり館”かなー」と返すと苦笑い、状態が良くないのは本当のようだ。とりあえず水が溜まっている場所を避けてBongoを停める。コースウォークを先に済ませていた常連さんに忠告され、モトクロスブーツに履き替えてコースを歩き始めた。ズブズブッと足首まで埋まってしまうところもあって、かなり歩きにくい。ブーツにしておいて良かった。「もったいない・・・」と思えるぐらい、きれいに整地されていて・・・一昨日の雨が本当にうらめしい。

奥のフープスからパドックに向けて、とぼとぼと帰っていく途中、FMから9時の時報が聞こえてきた。ただ、誰もコースに入って来ない。9時を大きく回ってから、一番手でコースインしたのはキッズの駆るKX85・・・やはり子供は元気でいい。その後に、ニセmanabuのYZ250Fが続いた。2台とも頑張って走っているけど、辛そうなのはコース脇で見ているこちらにも伝わってくる。車体に絡みつく“泥”が周回ごとに増えていくのを見て、ryoと二人で出した答えは・・・「今日は帰ろう」だった。明日には少し回復してくれるのを期待して、コースを離れていく。部品を引き取っての帰り道、太陽が顔を出して陽光が降る様を見ていると、何となく走りたくなるから・・・ずいぶん勝手な話だ。とりあえず明日は晴れて暖かくなりそうだし・・・イバMOTOの“最終戦”が楽しめるといいな、もちろん良い路面で!