“無呼吸”で走らされてみて・・・序章

朝から晴れ渡った空、昨日はあまり姿を見せなかった太陽が、光をあふれさせている。ただ、冷え込みは厳しいようだ。Bongoの窓が薄く白く曇ってきた。日曜日の午前7時、行き交うクルマもほとんどいない県道を、昨日と同じように東へとひた走る。サンバイザーを落としたフロントウィンドウに映る農道は、たちこめた霧が土手を隠していて・・・昨日と違って果てしない広がりを見せていた。

コースの入口に広がっていた水たまりは、とても小さくなっていたけど・・・消えてはいなかった。12月も近い、この時期では、夏場のように一日で路面が回復するまでにはいかないようだ。パドックにも水たまりが残って湿ったまま、上り勾配も重たい褐色にくすんでいる。あとは盛り土がどのくらい落ち着いているかだけど・・・コースの表面を見る限り、それほど期待はできないみたい。

“定位置”を探してパドックを覗きこんでいると・・・奥の方に見覚えのある大男の姿が・・・水玉模様のTHORを着たdan-choだ。すでに愛機のYZ85LWが降ろされている。「“夏フェス”in谷田部」以来となるdan-cho+YZ85LW、その横にBongoを停めて・・・今日のイバMOTOは、ココから始まる。

<イバMOTO最終戦は・・・まだまだこれから>