返したくても返せない・・・終

<12/17の続き>

午後2時30分、レース前日らしく、まだ明るいうちに走行時間が終了。ryoもワタシも仲良く転んだのは・・・muraのやっかみだろうか。12月11日、今日ぐらいは大目に見てやらないと・・・空からどやされそうだ。そのmuraが、最後に作ってしまった大きな“借り”を、意外な形で返してくれた・・・持つべきものは、良き友だ。

重くて鈍い金属音がパドックに響く。「あっー」・・・視線の先、トレーラーの上に乗っていたニセmanabuのYZFが、左側に倒れている。あわててryoが駆け寄り立て直す。しばらくして・・・また「ゴトッ」と鈍い響きが聞こえてきた。今度は右側に寝ころんだYZF。iguchi師匠と二人、もう笑うしかない。ワタシを抜いてはしゃぐ姿を見た、悪戯好きなmuraの仕業かもしれない。だとしたら・・・友人思いの困った奴と許してくれ、ニセmanabu!

「150に換えたの?」。コースに持っていけば、決まってこう聞かれる。「借りているだけ」。いつも決まってこう答える。そう、しばらく借りているだけ・・・それも、もう一年だ。返す当てのないCRF150RⅡ。#357をつけたまま、まだしばらくの間は借りておくことにするよ。ryoのKXも致命傷を負ってしまったことだし・・・いいよな?mura-chan!