氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部~第二話

machi-sanも心配していた“最後の坂道”は、凍っている様子もなく、砂利混じりの斜面が白く乾いていた。受付で新年の挨拶を交わして周りを見渡すと、20台ほどのトランポがパドックに散らばっている。「谷田部エンジョイスポーツランド」は今日が初日、予想どおりに結構な賑わいだ。408組では、どうやら“一番乗り”・・・VanetteとBongoの二台を出入口近くに並べて、後から来る“お仲間”を待つことに。

クルマから降りて、パドックの土の上。スニーカーの下で霜柱と赤土が混ざり合い、次第に靴底が重くなっていく。二人揃って「寒い!」と連呼しているうちに、ざりままさん、saitoさんが次々と到着・・・マシントラブルが解消しなかったiguchi師匠に代わり、“Mr.皆勤賞”がYZ250Fと一緒に年代物のKX80を積んで乱入してきて・・・これで全員集合。いよいよ“冬フェス”の始まりだ!

「おめでとうございますっ」「今年もよろしくお願いしますっ」と、互いに言葉を掛け合う408組。ただ、冷え切ったパドック、そのあまりの寒さに・・・動きは鈍い。と言うよりも、まったく準備する気が起きない。とりあえず「エンジンに火を入れてみなければ」と、マシンを降ろす。CRFはもちろんRMも“初”始動だったが、二台ともグズることなく素直にエンジンが回り始めた。暖機もそこそこにして、次は「走行料を払わなければ」と、みんなで受付に向かう。

にこやかなtodaさんに「ご無沙汰ですね」と声を掛けられながら、テーブルの上で申込書を記入していく。覚えていてもらったことが、素直にうれしい。この一言で“アウェイ”な空気は流れ去り・・・“ホーム”で迎えられなかった初乗りも、楽しく過ごせそうだ!

<波乱の幕開けは・・・次回に詳しく!>