氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部~最終話

でんかさんの知り合いに長めのボルトを譲ってもらい、とりあえず元に戻ったRM。今度は少しのんびりしてからコースインしてみる。いくぶん走りやすくなってきたものの、滑るのは相変わらずだ。すぐ前を走っていたオダコーのCRF250Rが、真横を向いてコースの外・・・ちょうどワタシが飛び出した反対側のくぼみに落ちていく。続いて皆勤賞男が・・・これもちょうどチェーンガイドが外れたのと同じ第一コーナーで、リヤタイヤを大きく右に流して転倒。偶然にしては出来過ぎだ。ただ、ミニモトでひっくり返っているのがワタシだけというのが・・・どうにも納得できない。まあ、“腕”なのかもしれないけど。

何度目かのパドックに帰還してきたときだ。上半身から湯気の上がるワタシに熱い視線を送るざりままさん。「おっと、惚れちゃいけないぜ!」と、にやけていたら・・・「ジャージ、前後逆じゃないの?」とバッサリ。「えっ、マジ?」とざりままさんに言われるまま、喉元からジャージの襟を手前に引っ張ってみると・・・そこにはタグが。あってはならないタグに思わず赤面、「どうりで苦しいと思った」と言葉を返しながら、急いでジャージを脱いで袖を通し直す。喉元の窮屈な感じが消えて・・・本来のぴったりした着心地に戻る。転倒よりも恥ずかしい、今日一番の“やっちまった”出来事だ。

ざりぱぱさん“お手製”のパームプロテクターが、素材選びから入れ込んで作られていたこと、それがとっても自信作であったこと、でも、おかげでMX408のプーフスで大転倒を喫することになったこと・・・そして、その“問題作”がryoの手に渡っていたこと。お昼休みは、まさに仕事で汗を流している真っ最中であろう“ざりぱぱさん”の話で、一気に盛り上がる。「愛すべきキャラなんだなー」と感心しながらも大笑い。正月三が日の初乗りらしく、“オトソ”はないけど、いい気分だ!

午後になると、今度はsaitoさんの走りに注目が集まる。夏フェスでは、午後イチにやってしまっただけに・・・少し楽しみだ。しかし、その辺りは本人も十分に自覚(ホントか?!)しているらしく、「スイッチは入れないですよ!」と午前中と同じ調子で大人しく走り始める。4ストクラブ所有“ナゾの4ストマシン”に乗っている姿は、あまり自覚があるようには見えなかったけど・・・。とりあえずsaitoさんの身に、午後イチの悲劇が舞い降りてくることはなかった。

のじべーさんやtomobeさんに歯が立たず、改めて基礎力の無さを痛感しながらも、初乗りにしては乗り過ぎるくらいにコースを周回する。左肩が何とか持っているのは、“縦”方向の衝撃が少ないからだろう。MX408じゃあ、こうはいかないはずだ。逆光に照らされる唯一のストレート、気づいたら、その先でチェッカーが振られていた。結局のじべーさんを交わすことができないまま、4時を迎えてしまったようだ。ハチャメチャで、いろいろあったけど・・・一人もDNFすることなく冬フェスが終了。何よりsaitoさんが最後まで居たことに、みなうれしいやらがっかりするやら。できれば真冬の花火を打ち上げてほしかったけど、季節はずれだったかな?やっぱりそれは・・・夏まで取っておくことにしようか、ね!saitoさん!!