やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408

冬の太陽。その低い軌跡では、山陰に光が届かない。上り勾配からスネーク、左コーナーを立ち上がって裏のストレート・・・そして、フープスの入口までが、すっぽりと陰になっている。雨も降らず乾ききった土は、凍るまでの水分すら無いようで、全域に乾燥した感触が続いていた。

年明けの初日。その割には、台数が揃っていない。遅れて到着した我々には嬉しい話だけど、とりあえず“クラス分けなし”でフリー走行が始まった。時間に追われず、適当な速さで準備していく。iguchi師匠がまだ姿を見せていないけど、先にコースを愉しんでおくことにしよう。

3日の初乗りに参加できなかったryoが、新しい愛機KX85Ⅱを連れての登場。ようやく“初乗り”だ。来しなに買ってきた新鮮なハイオクで、混合ガソリンを作る。“慣らし”ということもあり、いつもより濃い目の混合比だ。タンクに8分目ほど入れてから何回目にキックした時だろう、くぐもった排気音とともにKXが目を覚ました。空吹かしする度にサイレンサーから真っ白な煙が、真っ直ぐ後ろに、いつまでも吐き出されていた。

<明日もあるんで・・・今日はこの辺で>