恵みの雨ならぬ雪!?~第2話

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ゼッケンプレートの“保護シール”としても役立つ、「バックグラウンドデカール」。ただ、期待していたKX85専用のプリカット版は、カタログ落ちしてしまったらしい。仕方なく長方形のシールが3枚入った「BACKGROUND 3PK」を買ってきたのが先週末。大きいお姉さんが「kusabaさんも自作してたよー」と言っていたので、てっきり簡単かと思っていたら・・・それは大きな勘違いだった。フロントのゼッケンプレートはいいとしても、複雑な曲線で描かれるサイドカバーは・・・型紙を作るのも一筋縄ではいかなかった。

ryoに乞われて、左側のサイドカバーだけ型紙を作ってみた。A3サイズの紙を切ったり貼ったり・・・あまりの不器用さに、二人とも黙って作業を繰り返す。30分ほど時間を費やし、ようやく満足のいく型紙ができたところで、ガレージへと戻っていく。ひんやりとした空気の中、外装が無いKXのエアエレメントとプラグを交換、ついでにサイレンサーも“短いもの”へと付け替える。汚れたエレメントを洗うのは、ファンヒーターの効いた部屋の中で、真っ白なA3用紙と格闘しているryoの担当だ。

まだ新車の匂いが残るKXは、整備するにも楽でいい。固着して外れないボルトがあるわけもなく、11時前にはミッションオイルの交換を除いて、作業が終わった。エンジンを掛けなきゃいけないオイル交換はコースへ行ったときにやるとして、KXを、カバーが外れたまま、Bongoの荷室にしまい込む。手狭になったガレージの“拡張機能”として、“屋根付き”トランポは大いに便利だ。ryoは、まだ型紙作りの真っ最中・・・これでやっと愛機RM85Lに手が回る。

<次回に続く>